1 1870年代前半期の経済政策
(1)岩倉使節団(1871~73年)
久米邦武『特命全権大使米欧回覧実記』/大久保の欧米認識の転換
(2)「大久保体制」の成立
内務省の創設(1873年)/「内地充実」と「民業振興」/
貿易収支不均衡と正貨流出/「輸出振興・輸入防遏」/
内務省(在来産業の振興)と工部省(輸入代替化)/三菱海運業の発展
2 1870年代後半期の政治と経済
(1)西南戦争の勃発(1877年)
不換紙幣の増発/銀紙格差の拡大
(2)大隈の現状認識と経済政策
銀貨不足か,紙幣整理か/長期政策と短期政策/漸進主義から外債発行へ
(3)明治14年の政変
経済政策と国会開設をめぐる対立/北海道開拓使官有物払下げ事件/日本郵船の誕生